日刊ニュース

2012.05.25 のニュース

調査価格ガソリン149円で3円下げ 4月初めからは9円下落 ~仕切連続値下げに連動~

みずほ総合研究所の週動向調査(21日)によると、ガソリン価格は149円/Lとなり、前週の152円と比べると、3円の大幅値下げとなった。これで、7週連続の値下がりとなり、高値となった4月9日の158円から、累計で9円も値下がりし、ユーザーには高値感となる150円を遂に割った。仕切価格が4月から連続して値下がりしており、5月19日(土)からの仕切価格も2円~3円の値下がりとなった。今後も末端市況は値下がりが続くとみられている。一方、原油価格は、WTIが91ドル~92ドル/バーレルとなり、アメリカの株価下落に連動して値下がりしている。そのため、東京工業品取引所のガソリンの先物市況は64円~65円/Lと下落し、業転市況も121円程度になってきた。
 週動向調査は、平均価格が149円/Lとなり、150円を割り、3月5日以来の安値となった。
 全国を経済産業地域別にみると、北海道が3円下げの147円、東北が3円下げの148円、関東が3円下げの148円、中部が3円下げの149円、近畿が2円下げの151円、中国が3円下げの149円、四国が2円下げの149円、九州および沖縄が2円下げの153円となった。
 現在、原油価格の下落により、仕切価格が値下がり、そのため末端市況が値下がるという展開になっている。
 原油価格の動向次第となるが、今後も値下がり傾向が続くとみられている。イラン核開発問題、ギリシヤの財政危機、欧米の株価下落と相まって、まだ原油価格の下げ止めの機運が現われておらず、見通しが難しい状況となっている。
 そのため仕切価格が連統で値下がり、販売業者サイドも市況対策に苦慮している。この時期、価格が下げ過ぎとならぬよう調整を図って、マージン確保に取り組むことが賢明である。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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