日刊ニュース

2012.07.05 のニュース

原油急騰ガソリン下げ止めへ 市況維持に方向転換 ~今週の仕切価格改定に注目~

 原油価格は29日、WTIが7ドル強と急騰したが、2日には1ドル強の反落となった。そのため、ここ数日の値動きが一段と注目される。
 原油の動向をみると、ギリシヤの金融危機、イランの核開発問題など、地政学リスクと相まって価格上昇が続いていたが、4月より下落が続き、ここにきて急騰となり、現在、様子見の状態であるが、国内のガソリン市況は下げ止めの様相となってきた。
 首都圏の街道沿いのSSの中心相場は135円/Lとなっており、安値地区では130円を割り、127円~129円となっている。
 今後、6日からの仕切価格の改定が注目となるが、現状では値上がりが見込まれており、末端市況も値上げへと転じそうである。
 販売業者は、これ以上の下落が続くと、マージン悪化により、SSの経営自体が厳しくなるため、危機感を募らせていた。
 これから、夏場の増販を期待して、経営の立て直しを図ることになるが、原油価格が値上がり、状況が変化すれば、販売業者も市況対策に取り組む。このところ、防戦続きであったが、ようやく反攻する状況となってきたようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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