2012.09.11 のニュース
WTI続伸95.53ドル 欧州債務問題の懸念が後退
6日のWTI10月限は前日の95.36ドル/バーレルより小幅に続伸し、終値は0.17ドル値上がりの95.53ドルに乗せてきた。
WTIの先物相場は、11月限が95.85ドル、12月限が96.16ドル、1月限が96.59ドル、2月限が97.00ドル、3月限が97.32ドル、4月限が97.49ドルで取引を終えた。
欧州中央銀行(ECB)が南欧国債の買い入れ再開の枠組みを決めたため、債務問題への懸念が後退した。これを受けて、投資家は価格変動の大きい原油に買いを入れた。
また、週間石油在庫統計では、原油在庫が市場予想以上に減少となっていたが、相場の反応は限られた。集計期間中にハリケーン「アイザック」がメキシコ湾岸を通過し、その地域の石油関連施設が操業停止となったため、正確な在庫状況を反映していないとの見解があった。
さらに、8月の米雇用折計の発表を7日に控え、持ち高を中立に戻す目的の売りも出たため、取引終了にかけて相場は急速に伸び悩んだ。