日刊ニュース

2013.03.06 のニュース

ガソリン仕切値下げ局面 未達分回収で市況維持を狙う ~今週が正念場に~

 ガソリンの仕切価格は2日から1円50銭~2円10銭/Lの値下げとなった。前週(2月23日から)は、据え置きから50銭の値上げとなったが、EMGの外販は2月23日から3円30銭の値下げ、JXエネルギーも27日(水)から2円20銭の下げとなり、値下げ傾向となっている。業転市況の値下がりを反映したもので、系列の仕切価格は2日から値下げとなった。
 この仕切価格の値下げを機に、末端のガソリン市況の値上がりには歯止めがかかるものとみられる。一方、みずほ総合研究所の調査価格(25日)は全国平均156円/Lとなり、前週比で1円の値上がりとなった。だが、仕切価格は3月2日(土)から2円弱の値下げとなったため。末端市況は維持に努めるが、今後は値下がりが見込まれている。
 ガソリン、灯油が高値となり、消費者から反発が出ている。国会で左端が予想されたため、資源エネルギー庁も元売からヒアリングを行なったが、2日から仕切価格が値下げとなったことから、この論議は沈静化するものとみられる。
 灯油はシーズンが終わるため値下がりが見込まれる。北海道の大吹雪など、まだ冷え込みが続いているが、在庫は前年より高水準となっているため供給面に問題はない。
 ガソリンは155円相場を越え、160円相場に近づいていたが、2日からの仕切価格の値下げで状況は変化してきた。これまでの仕切価格の値上げは、円安による円建ての原油価格の値上がりによるものである。だが、ここにきて円安が是正されてきたため、仕切価格が値下げとなってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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