日刊ニュース

2013.08.22 のニュース

原油価格 小幅な値上がり コスト高に転じる~ガソリン猛暑で増販~

原油価格は、エジプト政情不安からブレントが110ドル/バーレル、WTI、ドバイが107ドルと小幅な値上がりとなっている。為替は97円~98円/ドルで推移しているため、コスト高となっている。業転、先物も堅調に推移している。ガソリンの仕切価格は17日から50銭~80銭/リットルの値下げとなり、7月からの連続値上げが一段落して、8月で一服状態となっている。8月のガソリン商戦も残り少なくなっているが、猛暑が続き増販となっている。そのため末端市況は維持されているが、160円相場となったことから、今後はユーザーの節約が懸念されている。いまのところ、猛暑による増販から市況も維持されており、このまま8月商戦は終了しそうである。
 今週の仕切価格の改定が注目されているが、原油価格が値上がりしているため小幅な値上げとなりそうである。原油価格の動向も注目されるが、ガソリン価格が石油情報センターの調査で160円に乗せたことから、石油製品の高騰に関心が集まっている。
 原油価格については、公明党が原油高騰対策部会を開くなど石油製品の高騰への対応を準備している。原油価格は高止まりしているが、為替の円安によるコスト高となり7月は大幅な値上がりをみせた。8月に入って落ち着きをみせてはいるが、石油製品は軒並み値上がりしている。
 いまのところ国会が閉会しているため政治問題には至っていないが、平成26年度重点策、予算案の審議が
展開されるため、その時点で原油価格の動向が注目される。
 石油製品の値上がりが続くと政治問題へと発展するが、いまのところ落ち着いている。高騰すれば農業、水産、運輸業から反発が出る。さらに灯油高でシーズン入りとなると生協、低所得者から値下げ要請が出る。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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