日刊ニュース

2013.12.06 のニュース

ガソリン在庫 187万klと低位 先物、業転は反発へ~末端市況立て直しに取り組む~

石連週報によると、ガソリン在庫(30日時点)は187万キロリットルで前週に比べ2万キロリットルの減、前年に比べると14万キロリットルの減となっている。24~30日の1週間の生産は108万キロリットル、輸出が8万キロリットルあり、出荷(販売)は102万キロリットルとなり、100万キロリットル台に乗せている。前週に続き100万キロリットル台に乗せて12月商戦入りとなった。在庫は187万キロリットルと190万キロリットル割れの低水準であるが、ガソリン需給は緩和気味である。ここにきて業転、先物が77円/リットル程度に値上がりしてきた。半製品在庫が294万キロリットルあり、合せると481万キロリットルとなるためか、需給は締まらず、市況は下落していたが、30日から仕切値上げを受けて市況も立て直しに取り組む方向となってきた。
 ガソリン在庫は依然として190万キロリットル割れの低水準にある。本来ならば需給がタイトとなるところであるが、業転が大幅に反発するまでには至っていない。
 業転はガソリン安が目立っており、灯油、軽油に比べると7~8円/リットル安となっているため精製費も出ないコスト割れとなっている。ただ、現在のガソリン安は異常な状況にあるため、これから値上がりに転じるものとみられる。
 灯油在庫は318万キロリットルで前週に比べ14万キロリットルの積み増しとなった。増産によるものであり、ここにきて冷え込みが緩わらいでいるが、12月に入れば関東以西にも寒波が到来することになる。灯油販売は天候次第であるため、見通しは難しいが、基調は電気、ガスヘの燃料転換で微減となっているため、今後の販売動向が注目される。
 灯油商戦の前半のヤマ場は12月末であるため、12月で荷動きが鈍ると売り急ぎが出る公算もあり、これからは毎日の気温が気になるところである。
 今のところ市況も堅調でシーズンに入っており、今後も値上がりが見込めるが、末端市況は100円/リットル相場から110円相場(18リットルで2000円相場)へと高値となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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