2014.07.23 のニュース
WTI大幅続伸103.19ドル ウクライナ情勢の悪化で
17日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナ情勢の悪化を背景に買われ、大幅続伸した。WTIの中心限月8月物は前日終値比1.99ドル高の103.19ドルで終了した。9月物は1.60ドル高の102.20ドルで取引を終えた。
米政府は前日、ウクライナ危機の鎮静化へ向けた措置を講じていないとして、ロシア国営石油会社を含めた4社を対象に対ロシア制裁を発動した。これを受けて、欧州のエネルギー供給不安が再燃、原油が買われた。
また、午後にアムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空旅客機が、ウクライナに墜落したと報じられたが、ウクライナ大統領がミサイルによる追撃の可能性があると言及したことから、地政学的リスクへの警戒感が高まり、原油が買われた。
前日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が大幅な取り崩しとなったことも、引き続き買いの材料となった。