2014.08.08 のニュース
-ガソリン仕切価格改定-出光50銭下げ、JXは据え置き 旧盆商戦は市況維持で
ガソリンの仕切価格は、7日から出光が50銭/リットルの値下げとなったが、JXなど他社は据え置きとなった。
原油(ドバイ)は104~105ドル/バーレルで小幅に値下がり気味であるが、為替が102円/ドルと円安となっているため、コスト面では、ほぼ横ばいとみられている。ここにきて仕切価格は小幅な値下がりとなっているが、末端市況は値崩れせず維持しており、このままの状況で来週の旧盆商戦を乗り切る構えとなっている。石連週報のガソリン在庫(2日)は162万キロリットルで前週に比べると4万キロリットルの減、前年に比べると約50万キロリットル減の低水準にあり、需給は締まっているため市況も安定して推移しそうである。
石連週報によると、ガソリン在庫は162万キロリットルで前週比4万キロリットル減という低水準が続いている。1週間(7月27日~8月2日)の生産は99.5万キロリットルで前週比7.6万キロリットルの減産、出荷は99.2万キロリットル(前週は108万キロリットルで100万キロリットルを割ったようである。出荷は低調であるが減産で対応しており、在庫は低位で推移しているため需給は安定している。
原油が小幅に値下がりしており、東商取のガソリン先物も83円/リットルと1~2円の値下がりをみせているが、末端市況は値崩れすることなく維持されている。関東地区は連日、猛暑日となっており、170円相場という高値ではあるが、大幅な減販とはならずに市況も維持されている。
元売各社の4~6月決算が発表されたが、マージンは改善されたものの減販の影響で赤字となる会社もあったことで、これからも市況維持に努めて黒字転換を狙う方向にある。そのため、今後も仕切価格は完全値取りの方針を続けることになる。販売業者も末端市況を維持しなければ赤字となるため、気を引き締めたSS経営が望まれる。