日刊ニュース

2014.10.06 のニュース

9月末 ガソリン出荷は回復 在庫は低位で推移、10月販売に期待 灯油9月末は300万kl割れ

 石連週報(9月21日~27日)によるガソリン出荷は、98万キロリットル(前週は89万リットル)となり、月末にきて回復してきた。生産は95万キロリットルの4万キロリットルの減産となったが、輸出が4万キロリットルあり、在庫は169万キロリットルと前週に比べ6万キロリットル減となり、前年に比べると27万キロリットルの減となっている。灯油在庫は282万キロリットルで前週に比べると15万キロリットル増と積み増しとなったが、前年に比べると29万キロリットル減となっている。9月末の在庫は300万キロリットルを割っている。原油処理は35万キロリットルで前週に比べると21万キロリットルの減産となっており、稼動率は80.1%(前週は84.9%)となり4.8ポイントの減少となっている。
 9月末在庫は、ガソリンが169万キロリットル、灯油が282万キロリットルで前年に比べると低位となっている。
 ガソリン販売は7月が9.6%減、8月が6.3%減、9月も4%程度の減販が見込まれている。7~8月は台風、豪雨による天候不順による影響が大きいとみられるが、高値による節約も浸透しているとみられ、先行きが心配されている。
 9月も減販となるが、天候も回復しており、連休商戦に期待がかけられたが、夏場の天候不順で後、退気味で伸び悩んだ。
 そのため末端市況は、小幅であるが値下げが続いている。仕切価格は据え置きとなっているが、下げ基調で推移している。市況立て直しは仕切価格の値上げのタイミングをみることになる。
 灯油は低在庫であるが、今冬の気温は平年並みとみて減販を見込んでいるが、低在庫であるため、関東以西の冷え込みが早いと一気にタイトとなることが見込まれている。
 元売も在庫を積み増していると仕切価格も小幅であるが、値上げを実施している。先物は灯油が79円/リットル、ガソリンが78円となり、灯油高となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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