日刊ニュース

2015.02.03 のニュース

ガソリン2月商戦入り 仕切値上げで下げ止め期待~市況下落で需要回復は難しい~

 ガソリンは2月商戦に入り、仕切価格が値上がりとなったため、市況が下げ止めになるかがポイントとなる。値下がりしたため需給回復が期待されるが、ガソリンの平成26年(1~12月)の販売数量は5355万キロリットルで前年比3%減となった。12月販売は1%増となっているが、今後も減少が見込まれている。原油価格が50ドル/バーレル割れの低位となり、ガソリン市況も安値は120円/リットル割れも散見するが、130円相場となっており、需給回復の兆しも出ているが、基調としてはマイナスで推移する。1月販売も2%程度の減少が見込まれている。2月は販売が落ち込むことになるが、ガソリン安が続けばマイナス幅の縮小が期待される。足元は連続して値下がり局面であるため、価格競争が展開されているが、仕切価格が1円/リットルの値上げとなったため、下げ止めから安定化の方向に進むものとみられる。
 ガソリン商戦は2月入りとなったが、仕切価格も1円/リットル値上げとなったことから下げ止めから安定化の方向に推移するものとみられる。
 市況急落によって需要回復を期待する向きもあるが、2月販売となる営業日数も少なく低調な月であるため、市況対策は難しくなる。
 ユーザーも今までの高値時は限定給油が多かったが、満タン給油が増えるなどSSも活況を取り戻している。ただ、安値によって需要の回復を期待しても前年比での増販は厳しいため、増販を狙うと価格競争が展開される。
 足元も値下げ競争が展開されていたが、仕切価格が
毎週3~4円リットルと大幅に値下がりしたことから、SSサイドも周辺の価格をみて対応しているが、混乱気味であるため、地域差が拡大しているが、その状況下では安定している。
 不安定な状況下で安定するという異例な状況にあるが、これも2月に入ると市況も落ち着きをみせると新しい動きが出そうである。
 今後の原油価格、為替の動向によるが、原油は低位となれば堅調市況が下押しされて全体の市況が値下がりすることが心配されている。
 足元、120円割れも散見、系列仕切価格より安値という見方も出ているが、市況を維持して堅調地区ではマージンが確保されているため不満が出ないが、2月で販売が低迷すると、価格差に対して不満が出そうである。
 販売がマイナス基調であっても大きく落ち込むことがなければ、価格競争が沈静化する。ただ、2月販売は通常月に比べると低調である。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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