2015.03.24 のニュース
ガソリン 安値は130円台を維持 連続据え置き後の仕切値下げ~業者、原油安が伝わり苦戦
ガソリン仕切価格は1円/リットルの小幅値下げとなり、市況維持に努めているが、次週の改定がポイントとなる。値下がりとなると一気に下落するとの心配もある。中心値は134円~6円で推移、安値(セルフ)が130円/リットルを割って126~7円も散見するが、130円台を維持したいところである。仕切価格も据え置きが3週間にわたって続いているため、中だるみ傾向をみせ、1~2円の値下げとなった地区もある。それでも基調は横ばいで推移している。原油価格の動向となるが、WTIは43~4ドル/バーレルに下落したため、ドバイも連動して52~3ドルへ下落してきたが、小幅下げに止まっている。油種間の価格差は10ドル程度と拡大しているが、WTIの急落が伝えられているため、ユーザーは原油価格の値下がりを知ることとなり、値下げ要求が出るなど、販売業者は苦しい立場となっている。仕切価格はわずか1円下げであるため、末端市況を先取りして値下げることを避けたいところである。
ガソリンの仕切価格は1円値下げとなった。2月は連続値上げでユーザー転嫁に取り組み、ようやく浸透した直後での値下げであるため、販売業者としては苦しい状況にある。次回の仕切改定がポイントとなる。
原油価格が夏場以降、110ドルから急落して今年1月には40ドル台へと70ドルの大幅下落となったが、2月には反転して50ドル台に乗せた。ドバイは足元が52~3ドルと50ドル台を維持している。
WTIが43~4ドルと下落幅が大きく、価格水準が低いとニュースとしても取り上げられるため、ユーザーに原油安が伝わることになる。新聞、TVなどの原油価格の動向は主にWTIであるため、ユーザーに誤解を招くことになる。
WTIはアメリカの国産原油を対象としており、国産原油の在庫の増減が反映しているものであり、世界の情勢を反値するドバイ、ブレントに比べると価格差がついている。そのため、値下げ要求が先行するケースもあり、市況対策を難しくしているが、今のところ市況維持に努めている。