2015.07.29 のニュース
JXエネ 8月原油処理 537万klで2%増 在庫積み増し 輸出増を見込む 定期修理が終了してフル生産へ
JX日鉱日石エネルギーの原油処理計画は537万キロリットルで前年同月比で2%増を見込んでいる。前年比でぞうさんとなったのは6-7月で在庫を取り崩したため積み増しと製品輸出が82万キロリットルと前年比で58万キロリットル増を見込んでいる。製品輸出は難しい状況にあるが国内市況が値下がりしてきたのと、国内需給の調整もあって増加を見込んでいる。定期修理は仙台が終わり、水島も8月6日に終了するため、そのあとはフル生産体制となる。7月の原油処理計画は418万キロリットルであったため前年比で12%減となり、計画が470万キロリットルであったため計画比では52万キロリットルの減となった。これは台風の到来でタンカーの入着が遅れたためである。製品輸出は60万キロリットルであった。
JXエネルギーの油種別ではガソリンの7月分の石油製品仕切価格は、4しゅ平均では3.3円の値下げとなった。油種別ではガソリンが3.1円、灯油が3.6円、A重油が3.8円の値下げとなった。5-6月は値下げとなったが、6月末から原油価格が値下がりしたのを反映して7月は値下がりとなった。
7月の全国ベース販売動向を見ると、ガソリンは452万キロリットルで前月に横ばい、灯油が45万キロリットルで前年同月比で98%、軽油が282万キロリットルで横ばい、A重油が80万キロリットルで96%、C重油は電力用で64万キロリットルで86%、一般用が48万キロリットルで81%となった。
ガソリンは横ばいとなったが、前年が9.6%減と大幅に落ち込んだためである。電力用も7月上旬は天候不順で電力需要が丁重であったため大幅な落ち込みとなった。