2010.07.27 のニュース
製品在庫 低位で推移 ジェット燃、軽油輸出増で対応
石連週報(11~17日)によると、製油所の定期修理が明けて稼働率も75%(前週は71.9%)とアップしているが、ガソリン在庫は215万KLで前週に比べ3.5万KL減と220万KLを割っている。灯油は189万KLで前週に比べ9万KLの増であるが、前年に比べると50万KLも低い水準となっており、シーズン入りは12月とみて、まだ時間もあり、余裕を持って対応している。輸出はジェット燃料が15万KL、軽油は34万KLと合計で49万KL(前週は30万KL)と増加している。輸出に力を入れており、供給増の解消を狙っている。
製油所の定期修理が明けて、原油処理量はアップしてきているが、供給増を解消するため、製品輸出増で対応している。製品輸出は、ジェット燃料油、軽油が中心となるが、ガソリンも実施している。
製品輸出は、海外市況との絡みもあるが、国内の供給増を避ける狙いもあり、輸出の引き合いも活発化している。軽油は、海外の電力向け、ガソリンは基材用として輸出されている。
国内は、灯油の在庫が、昨年に比べると大幅に減少しているが、本格的なシーズンは12月とみて、積み増しを遅らせている。
灯油の販売も、燃料転換が進み、減少するとの見方もあり、過去のように、灯油在庫の積み増しには気をつかわず、自然体で臨んでいる。
ガソリンも220万KLを割っているため、供給増とはなっていない。7~8月が需要期であるため、猛暑によって増販となれば、200万KL割れとなるが、ガソリンが供給不足になった例はなく、安定して推移するものとみられる。