街角Ⅲ 2008年01月22日更新
ふる池や蛙飛こむ水の音・・この句が詠まれた芭蕉ゆかりの草庵跡地であり又、奥の細道に旅立ちした此処は隅田川沿い、深川は常磐町じゃ。
大川と橋々が織り成す絶景に江戸の時代から数々の絵が残されている「素晴らしき芭蕉だ」正月のせいか深川七福神巡りもあり行き交う人で賑やか、相撲部屋も多く下町情緒が溢れている。その大川沿いを北にチョチョイノチョイ散策した界隈には時代物の蕎麦処三国屋、今時珍しい洋傘修理屋、求む少年剣士の看板、倉庫を改造した隅田川左岸劇場、DON’T PLAY・・英語注意書きのマンションもある一角に囲まれインド人学校ビルがある。
ITに強いインド人は世界中に進出し、日本では1万人を既に突破し、此処では子弟27名を対象に3年前にインド型学校をスタートさせ今や170名となった(邦人も数名在学)幼稚園から英語によるコンピューター教育を始め、小学生には20かける20までの暗算を必須とするのはインドと同じ教育で帰国しても戸惑わないようにするわけだが、一部の邦人がアメリカンスクールでなく将来を見据え同校を選択するのもグローヴァルな視点か。ある下町の祭りでは進行役が時折英語で案内するのにオッタマゲ、都心のコンビニではパート募集には応募者の80%が外国人だとさ、サミットが開催される洞爺湖のホテルを正月に訪れたが宿泊者の大半がアジアの人々、これは正にグローヴァル化だ。
地方や地域の活性化はここに大きな鍵があるインド人学校は他区と比較しオープン対応の江東区を選択したが同区の発展は目覚しい、現代はグローヴァルな視点をもちグローヴァルな支持を呼び込むことで人、物、金が持ち込まれ活性化に繋がっていく、佐渡では国内米を日本酒に変える輸出産業を本格化させ今や佐渡ブランドがエールフランスのファーストクラスでサーヴされている、集客努力ツールとして「もてなしの心」をも研究し努力が実る洞爺湖旅館組合、積極的に宮崎県を売り込む「どげんかせんといかん」の知事が日本海を渡り集客セールスに走るのは国と国、地域と地域に誘致競争があり、リーダーの腕の見せ所であるからだ。難にあたり、何時までもテーヘン、テーヘンダと政治家や官僚に「中央」詣を繰り返すか、自らの知恵と汗で「外」へ働きかけるかを見定めねばならんでしょうな。
日本人の少子化問題に発し、労働力不足や内需不足が懸念されているが怠惰な入国管理行政は今や外圧や世論に押されグローヴァルな動きを余儀なくされており現在2百万超の在日外国人登録者が年々増加することでマイナス面をカヴァーしていくだろうし、もし欧米並みならその数1千万になるやもしれない(約20万から60万?の不法労働者は別勘定)さて、SS業界の現場では労働力不足が深刻化しているが外国人労働者の活用・戦力化に取組むことがグローヴァルな解決策の一つとして浮かび上がるであろう。