日刊ニュース

2011.12.26 のニュース

ガソリンマージンを確保へ ―年末で販売業者の足並み揃うー

 年末に来てガソリン市況は値上がりしている。街道沿いSSではボトム価格が143~5円/Lと値上がりしてきた。年末商戦ともなれば、販売業者も増販を狙い市況が下落す
るところであるが、今年はマージンを確保する動きをみせている。
 原油価格は、14日のOPEC総会で生産枠を3000万バーレル/日(イラクを含む)と決めことで、需給が緩和すると市況が受け止めWTIは100ドル/バーレルを割り、94ドルまで下落、20日には97ドルに反発したが下落気味である。中東産も101~102ドルと値下がりしている。
 仕切価格も小幅な値下がりとなっているが、末端市況は、逆に値上がりしているもので、販売業者間ではマージン確保を狙って中旬から市況対策に取り組む動きもあった。しかし、原油価格が下落したことで微妙な状況となったが、当初方針通り値上げに取り組むことになった。
 ガソリン市況は10~11月にかけて値下がり、街道沿いでは140円を割って安値は135~6円に下落しており、下げ過ぎとなっていた。そのため販売業者のマージンは減少しており、SS経営が苦しくなっているため、市況立て直しが急務となっていた。そのチャンスは、ガソリンの増販が見込まれる年末・年始とし、そこに照準を合わせて値上げを目論んだものである。今のところガソリン在庫も210万KL程度と低く、需給も締まっており、値上げするにあたって環境は整備されている。
 灯油も寒波の襲来で、荷動きは東北、関東地区で活発化し始めている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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