日刊ニュース

2012.01.06 のニュース

年初のガソリン市況 ボトム価格140円割れ散見 ―12月入りで上昇も年末で下落―

 ガソリン市況は、小幅であるが値下がりとなってきた。首都圏の街道沿いSSでは12月中旬にはボトム価格は140円に乗せて143円以上となったが、これを維持することができず、年末には140円割れとなってきた。年明けも、当面は様子を見守ることになりそうである。
 石油情報センターの週動向調査によると全国平均は11~12月は144円の横ばいとなったが、12月26日で1円値下がり143円となった。首都圏の街道沿いでは、12月入りでは値上がりしたが、年末にきて値下がりとなった。首都圏の街道沿いボトム価格は143~5円に値上がりしたが、原油価格が値下がりしたこともあり、結局は、140円割れに戻った。
 年末で仕切価格が値下がりしたこともあり、12月の市況対策は一時は軌道に乗ったが、年末にきて値下がりとなった。元売のガソリン在庫も210万KL前後の低水準であり、需給もバランスを保っているため、大きく値崩れすることはないが、当面は市況維持とな
りそうである。
 1月対策となると、販売数量も伸びず、今後の原油価格の動向にかかってくる。年明け3日のWTIは102.96ドル/バーレルで100ドル台の高値となっており、値上がり気味である。11月のガソリン販売は前年同月比で2.7%減、灯油は15%減、軽
油は4.7%減となり、唯一、C重油は電力用の増加で51%と大幅増となっているが、他油種は軒並み減少で燃料油全体では3.4%減となっており、マイナス傾向は今後も続く。
 ガソリンの減販は適正マージン確保でカバーすることになり、末端市況は値上がりする。だが、価格競争が展開されており、簡単には販売業者の足並みが揃わない。HCなどが130円割れとなっており、厳しい状況が続いている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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