2012.01.10 のニュース
ガソリン中旬から立て直し 原油上昇、年末の下落分を戻す
ガソリン市況は年末に下落したこともあり、今月中旬以降に立て直しをはかる。年明けの原油価格は4日のWTIが103ドル/バーレルと100ドルを突破しており、中東産
も108~109ドル(12月の平均は106~107ドル)と高値で推移している。為替は77円/ドル台の円高となっている。東エ取のガソリン先物も63円/L台、灯油は68~9円で推移しており、年末に比べると値上がりしている。
一方、ガソリンの末端市況は、首都圏の街道沿いはボトム価格は140円を割っている。中心値は138~9円であるが、135~6円も増加している。年末年始は、増販時期であるため、市況は値下がりが例年のパターンであり、今月中旬から月末にかけては、市況立て直しをはかることになる。
今後の原油価格の動向にもよるが、原油価格が値上がりに転じれば、ガソリンの末端市況は値上げ局面となる。元売在庫も200万KL程度と低水準であるため、需給も締まっている。年末で市況が下落したため。販売業者のマージンは減少しており、これから2月に向けて底上げをはかる。灯油も荷動きが活発化しているため需給はバランスを保っている。大幅な増販は見込まれないものの、関東地区の冷え込みが厳しいため、まずまずの販売を確保している。