2012.01.18 のニュース
ガソリン市況立て直し ボトム143円に再取組み ―年末の下落分を底上げー
石油情報センターの調査価格は平均では143円/L、東京は146円、神奈川は142円、千葉140円の横ばいが続いているが、街道沿いは140円を割り安値は135~6円と下落しており、市況実態とは大きく乖離している。
調査価格は横ばいで推移しているが、地域価格差は拡大しており、ここで街道沿いの安値を引き上げないと、調査価格の平均が急落する懸念が出てくる。
さらに市況下落で販売業者のマージンは減少しており、今後は原油価格の値上がりが見込まれるため、12月末での値下がり分を是正することになった。そのため再度、ボトム価格を143円以上に引き上げることを狙う。
原油価格は昨年12月では前月比でドル程度の値下がりとなり、仕切価格も小幅な値下がりとなった。その末端市況も年末には値下がりとなった。とくに街道沿いは、4~5円の大幅な値下がりとなり、販売業者のマージンは減少した。
石油情報センターの調査価格では、横ばいで推移しているため、統計上では販売業者のマージンは確保されていることになるが、街道沿いでの下落が目立っている。街道沿いの看板価格の下落に比べると、調査価格は横ばいであり、市況実態とは乖離している。調査の対象が、現金価格であり、地域が広範囲であるため、高値地区も調査対象となっていることから、平均すると実勢価格より高くなる。
そのため市況が下落している街道沿いの実態を反映しない状況となっており、まず安値を底上げすることになる。
今週は値上げ達成ができるか否かが市況対策のヤマ場となるが、今後の原油価格の動向も注目される。