日刊ニュース

2012.01.27 のニュース

灯油在庫取り崩し進む 前年に比べると高水準で ~安定供給を優先した在庫増~

 灯油商戦は後半に入り、全国的な冷え込みで荷動きが活発化している。
 在庫も本格的な取り崩しの時期となったが、早期積み増しにより、前年に比べると高水準を維持している。そのため、冷え込みが一層厳しくなっても、供給に対する不安はない。
 シーズン入り前は増販を見込んだことと、2ヵ所の製油所(仙台、千葉)が操業停止しているため、安定供給を優先して在庫を積み増した。その結果、実際は供給増となったが、先行きの増販を見込んで対応したことになる。
 そのため、在庫増となったが、1月に入って寒波の襲来により、在庫が減少することになり、理想的な展開で推移している。これからは値上げに取り組む動きが出てくる。
 一方、灯油シーズンは例年2月末で終わりとなり、その後在庫調整に入る。在庫調整に入ると市況は下落してくる。在庫を持ちすぎるとコスト増となることから、場合によっては在庫放出となる動きも出てくるため、今後の天候が明暗を分ける。
 近年では、3月~4月も冷え込みが厳しいため、その時期の増販が見込まれるが、いつまで在庫を持ち、いつ売りに出るかは各社の判断となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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