2012.03.02 のニュース
ガソリン値上げへ ボトム147円へ引き上げ ~連続仕切上げを受けて転嫁~
ガソリンの仕切価格が25日より約3円の値上がりとなったことから、首都圏の街道沿いのSSでは、ボトム価格が147円/Lを目安にして、ユーザー転嫁に取り組んでいる。仕切価格は3週連続値上がりとなり、累計すると6円50銭~7円の値上がりとなった。仕切価格が130円を超えているため、前週にはボトム143円~145円の値上がりとなって、さらに引き続き147円を目指すものである。安値地区では145円を狙うことになるが、相次ぐ仕切価格の値上がりによって、今後150円が相場となりそうである。
現在、原油価格はWTIが107~108ドル/バーレル、中東産が120ドル台と2月初めに比べると10ドルの上昇、為替が80円/ドルと2月平均の78円に比べると2円安となっており、それらの影響でコスト増となっている。
首都圏では、ガソリンのボトム価格を147円/Lへと値上げする。これは仕切価格が急騰しているため、販売業者がユーザー転嫁に取り組むもので、前週の143円相場から147円へと4円程度の値上がりとなる。
原油価格が高騰していたが、ここにきて小幅な値下がりとなっている。しかし、イランの核開発疑惑問題など地政学リスクもあって、値上がり基調は継続している。
ガソリンの末端市況は1月に下落して、街道沿いのSSでは140円割れの135円程度に値下がりしたが、2月中旬から仕切価格の値上げを受けて、140円、143円、さらに147円を目指している。市況下落でマージンが減少していたが、今回の仕切価格の値上がりによって、一気にマージン確保を狙うものである。
実際、仕切価格は130円を超え、131円~132円となっている。末端市況も値上がりしているが、今週も仕切価格が値上がりとなると、久々の150円相場となりそうである。