日刊ニュース

2012.03.16 のニュース

ガソリン155円相場浸透 都市部掛売は160円乗せ ~仕切の連続大幅値上げで転嫁急ぐ~

 首都圏のガソリン市況は、街道沿いのボトム価格で155円/L相場が浸透してきた。都心部の掛売は160円台に乗せている。仕切価格が2月11日(土)より5週連続して値上がりとなり、累計では約12円50銭/Lの値上がりとなった。そのため、末端市況では、1月末時点で135円であったものが、3月に入って、ボトム価格が152円~155円にまで跳ね上がっている。都心部では160円に迫る勢いで値上がりしており、業転市況の値上がりも絡んで、末端市況のガソリン価格はタイトな状況で推移している。相次ぐ値上げで150円に乗せたことから、ユーザーの節約志向が懸念されるが、仕切価格の値上がりが大幅であるため、周りの動向をみる余裕もなく。一気にユーザーに転嫁する方向に販売業者の足並みが揃った。
 ガソリン末端市況は、石油情報センター調査価格(12日)では153円/Lとなり、前週の149円に比べると4円の値上がりとなった。2月13日が143円であったため、累計すると10円の上昇となった。
 調査価格の値動きは一時鈍化したが、ここにきて販売業者の足並みが揃い、首都圏の街道沿いのSSでは、ボトム価格が155円以上となっており、160円に急迫している。
 現在、在庫が減少してガソリン需給はタイトな状況となっており、業転市況が131円、仕切価格が136円~137円へと値上がりしている。そのため、マージン、消費税を含めて18円を加算すると155円相場となる。
 業転市況が値上がりしてきたため、安値物も底上げされており、ユーザー転嫁がスムーズに浸透している。仕切価格が連続値上がりし、大幅であったため、即ユーザー転嫁しなければ販売業者の負担となる。
 現在、灯油シーズンが終了直前であるため、販売業者は灯油の値上げを抑えてでも、その分をガソリンの値上げにシフトしようとしている。今後、ますます大幅な値上げとなりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE