日刊ニュース

2012.03.27 のニュース

品質確保の“最後の砦”全国9試験センター

 国民生活や経済活動を支える石油製品。品質上問題ない製品を安定的に消費者に届けることか石油業界の社会的な責務となっている。全国石油協会の全国9ヵ所の試験センターは、石油製品の品質確保の“最後の砦”として、不適合品の流通の未然坊止に日々取り組んでいる。9試験センターでは主に、全国のSSからの分析受託と、国の委託を受けて、事前通告なしに抜き打ちで全国のSから石油製品を試買し、品質分析を行う試買分析を行っている。この分析受託と試買分析による品質確保のダブルチェックが大きな抑止効果を発揮し、脱税事案や消費者被害の発生や増加を食い止めている。9試験センターを代表し、千葉試験センターの松原三千郎所長に、その概要と役割について話を聞いた。
―品質管理における9試験センターの重要性
 協会の分析件数は年間30万試料にも及ぶ。日本の燃料品質は世界トップレベルだが、実際にSSから消費者にわたる段階でも、規格不適合割合が極めて小さく、当会の品質管理事業が大きく貢献していると自負している。
―品質試験室の役割
 分析技術向上に絶えず努力しており、最近ではガソリン成分の分析法の短縮化など効率化に取り組んでいるほか、技術員研修会では、品質試験室で改良・開発した試験法などを教育している。また品質マネジメントに関するISO17025認証を国内で初めて取得するなど、分析技術で日本のトップレベルを維持する努力を続けている。路上分析などで使用されている軽油のクマリン分析法は協会が開発したもので、この分析法は石油学会法として採用されている。
―E10対応など、品確法への対応について
 すでにE10ガソリンや高濃度ETBE混合ガソリンの分析技術を開発しており、準備は万端だ。4月からはBDF混合軽油の測定方法が変更されるが、これも測定方法を開発し、精度確認や試験担当者の技術研修も終えている。

提供元:全国石油商業組合連合会
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