2012.03.28 のニュース
ガソリン仕切は小幅上げ ボトム価格159円を狙う ~安値は未達分加算で底上げ~
ガソリンの仕切価格が24日から60銭~1円/Lという小幅値上げとなったことから、今週の市況対策が注目される。販売業者も安値地区ではこれまでの未達分を加算してユーザー転嫁に取り組むことになり、安値を底上げする。しかし、仕切価格が小幅であるため対応も様々となる。首都圏の街道沿いのボトム価格は157円~158円に値上がりしており、1円値上げして159円を狙うことになるが、小幅値上げであるため様子をみるケースも出てくる。連続値上げから一服状態となっているが、ユーザー転嫁が遅れている地区では、引き続き値上げを狙う。仕切価格が1円値上げとなったため、ボトム価格は159円を狙うが、足並みが揃うかが微妙なところである。また今後の原油価格、為替、業転市況の動向が気になるところである。さらに販売動向も懸念されている。
ガソリンの仕切価格は、連続して値上がりしていたが、24日からさらに1円値上げとなった。ボトム価格は158円から1円値上げして159円以上を狙う。まだ155円~156円の地区もあるが、これらは底上げすることになる。
原油価格の見通しは難しいが、中東産は120ドル/バーレル台、為替は82円~83円/ドルの円安で推移しており安定している。そのため先物市況は値下がり、業転市況も
値上がり後は安定しており一服状態となっている。
これからガソリンは春の行楽シーズンとなり、増販を期待する需要期となる。そのため160円相場になると高値感からユーザーが節約に取り組むことが懸念される。ガソリンは東日本大震災後は、3%程度の減販が続いたが、昨年12月、今年1月の販売は微増となり、ここにきて需要回復が見込まれた。だが、販売価格160円に近づくまで急騰したことから再度、減販が予想されている。1月末に安値が135円であったものが、最近は155円へと20円以上も値上がりした地域もある。
仕切価格が連続値上げとなり、ユーザー転嫁も浸透しているが、仕切価格の値上げが7週間で16円50銭程度と大幅であるため、未達分を残している。そのため安値地区では、今週も販売価格を底上げする。街道沿いのボトム価格は159円以上を狙うが、仕切価格が小幅な値上がりとなっているため販売業者の対応が注目される。