日刊ニュース

2012.04.20 のニュース

調査価格ガソリン値下がり 157円20銭で90銭下げ ~仕切価格の値下げを反映~

みずほ総合研究所の週動向調査(16日)によると、ガソリンは157円20銭となり、前週に比べて90銭の値下がりとなった。前週は前々週より20銭の値下がりとなっていたが、今週も引き続き値下がりとなった。東京は157円80銭で1円80銭の値下がり、神奈川は155円00銭で2円20銭の値下がりとなった。仕切価格が3週連続して値下げとなり、14日(土)からの2円60銭~70銭の大幅な値下げが、今週の市況に反映したものとみられる。今後の市況動向は流動的であるが、上流の原油価格が安定して推移していることからみて、今月末からのゴールデンウィーク商戦を睨んで、市況維持に努めることになる。
 週動向調査(16日)では、ガソリン市況が3週連続158円/Lとなったが、今週は157円となり、下落した。これは、14日からの仕切価格の値下げが反映したもの。
 首都圏の街道沿いのSSは、158円から153円まで値下がりし、安値では150円となっている。さらに、HC、量販店などは145円まで値下がりしている。
 市況が値下がり傾向となっているため、今後の値動きが注目されるが、下げ止めとなるかは今週がヤマ場となる。
 元売、販売業者とも今月末からの連休商戦に的を絞っており、増販期待で臨んでいる。今年は、エコカー減税による新車の販売増、第二東名高速道の開通など好材料が揃っている。昨年は東日本の大震災の影響もあって、3月~4月は大幅な販売減となったこともあり、その反動で増販となりそうである。
 一方、例年のように増販を期待して安値販売競争の動きも考えられるが、ここは第一に市況の安定化を図り、適正マージンの確保を狙うべきである。
 2月~3月の値上がり局面では、ユーザー転嫁は遅れ気味であったが、一応マージンは確保しており、値下がり傾向となった今回は少しでも利益を吐き出さないよう、警戒すべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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