日刊ニュース

2012.05.10 のニュース

実直なSS商道を照らす施策を

 我々SSは実直かつ清廉潔白である。ところが、身内から不始末が出てしまった。お客様に対する裏切り行為である不始末を繰り返さないために、この不始末に類するSSと、実直な商売を貫徹するSSとを、完全に識別できる仕組みを構築することが必要だ。しかも早急に。大多数の真っ正直なSSが、大切切なお客様からの信頼を回復するため、今後もハイオクがその高い存在価値を維持するためにも必要だ。
 資源エネルギー庁委託で全SSを対象に、ハイオク、レギュラー、灯油、軽油の「抜取試買検査」を全国石油協会が実施している。その件数は各油種・年6万件を超えるから、SS悉皆検査が年に約2回行われている勘定だ。11年度にはハイオク6万2332件の検査が行われ、不適合は84件。この不適合のうち37件135SSがオクタン価不足という。この事実に対して、消費者庁の改善命令が茨城県龍ヶ崎市のSS事業者に発せられた。
 全国紙は~少なくとも11年12月までの2年間で約7万Lの「レギュラーガソリン]を「ハイオク」として販売、約1千万円を売り上げていた店頭に設置した看板に「ハイオク」と表示していたにもかかわらず、ハイオクを求める客にレギュラーを販売していた~と報じ、続いて別紙は~「偽ハイオク全国209のGSで!」。レギュラーにもかかわらず「ハイオク」と称して販売していたSSが過去5年で全国で延べ209ヵ所にのぼったことが資源エネルギー庁のまとめでわかった。「ガソリン偽装」が広く行われている実態が浮かび上がった~と報道した。
 日本工業規格でハイオクは1号ガソリン、レギュラーは2号ガソリンとして規定されている。求められるオクタン価は1号が95以上、2号は89以上だ。元売が出荷する純正ハイオクは100オクタンであり、純正レギュラーのオクタン価は90を超える。純正ハイオク6とレギュラー4を混合すると、96オクタンの「ハイオク」ができてしまう。11年度のオクタン価不適合37件のうち、90前後のレギュラー同等とともに、95をわずかに下回る不適合が多いという事実も見過ごせない。
 我々SSはSQマークを掲げることができる。年別にカラーを変える、有効期限を設けるなど、このSQ表示を、PBを含めて、真っ正直なSSが活用できる方策を行政は講じるべきだろう。

提供元:全国石油商業組合連合会
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