日刊ニュース

2012.05.10 のニュース

原油下落、為替も円高推移 先物、業転は値下がり ~難しいガソリン市況対策~

原油価格が急落し、WTIは100ドルを割って98ドル/バーレルとなり、為替が79円/ドルと再び円高となってきた。同様に仕切価格も値下がり基調となってきた。7日には東京工業品取引所のガソリン先物も70円/Lを割り、69円と3円強急落した。その後、8日には小幅な反発となった。また、業転市況も3円程度値下がりとなった。大型連休中の仕切価格は横ばいで推移しており、ガソリン市況も下落傾向であったが、連休後半は市況維持に努めている。しかし販売業者は12日(土)の仕切価格が値下がりになると見込み、先取りして末端市況の値下げを目論んでいる。連休明けで販売減となっている状況下で、原油価格急落は末端市況の下落を加速させることが予想されるため、今後の市況対策は難しい情勢になってきた。
 原油価格は4月末に比べると、一気に5ドル~6ドル/バーレルの急落となった。為替も4月末は81円/ドルで推移していたものが、79円と円高に転じてきた。この結果コスト安となり、東工取の先物市況も3円強の値下がりとなった。
 末端市況は直ちに下落することはなく、様子見の状態であるが12日(土)からの仕切価格の改定が注目されている。
 仕切価格が2月~3月に値上がり、4月に入って累計で5円~6円の値下がりとなったことから、末端市況も下落傾向となった。
 首都圏の街道沿いのSSのボトム価格は150円/Lを割り148円に、また、量販店の安値は140円となっており、これから140円台での攻防が展開されることになる。
 連休前半、末端価格は値下がりしたが、後半は市況を維持して、販売業者は乗り切った。しかし、ここにきて原油、先物が急落したことから、今後の市況対策の見通しが難しくなってきている。
 現在、連休明けの販売減の状況であるが、これ以上下落せぬよう、市況を維持することが重要な課題となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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