日刊ニュース

2012.05.11 のニュース

調査価格ガソリン153円30銭に 4月初めに比べ5円下げ ~原油下落で市況対策困難に~

みずほ総合研究所の週動向調査(7日)によると、ガソリンが153円/Lとなり、前週の154円に比べると1円の値下がりとなった。4月9日が158円であったため、累計では5円の値下がりとなる。仕切価格は4月中約6円の値下がりとなっていることから、末端市況もほぼ同額の値下げとなった。みずほ総研の前週の調査(1日)では、連休の前半が2円の値下がり、後半が1円の値下がりとなって連休明けした。一方、原油価格は5月に入って急落を続けており、WTIが100ドルを割り97ドル/バーレルとなった。4月平均が103.35ドルであったため、6ドル以上の大幅な下落となっている。東京工業品取引所のガソリン先物は69円/L値下がりし、業転市況も3円~4円程度下落している。今後の市況対策が厳しくなっている。
 ガソリン市況は下落しており、量販店などの安値140円/L前後となっている。5月に入り原油価格が急落し、先物、業転市況も下落しているため、今後の市況対策が厳しい状況となってきた。
 連休明けでガソリン販売量が減少する時期での市況下落となると、状況を先取りした販売業者が下げ過ぎに走る公算も強い。本来ならば、この時期は市況維持に努めるところであるが、今週の12日(土)の仕切価格はまたも値下がりが見込まれている。そのため、末端市況は一段と下落傾向が強まり、今後の見通しが難しくなる。
 石連週報では、ガソリンの在庫が214万KLと210万KL台を推移しており、供給増にはなっていないが、需給は緩和状態となっている。
 このまま販売の低調が続けば、値下げして増販を狙う動きも予想され、適正マージン販売が求められる。
 元売サイドは原油価格の変動に応じ、マージンを確保しながら仕切価格を改定しているため、コスト割れが生じるような卸は実施しない。そのため、販売業者は元売の方針に基づき、慎重な対応が求められている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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