2012.05.22 のニュース
ガソリン仕切1.9円~2.7円下げ 業者、連続値下げで対応に苦慮 ~前回の仕切改定分を調整~
ソリン仕切価格は、19日(土)から1.9円~2.7円/Lの値下がりとなった。仕切価格は、このところの原油価格の下落を受けて、4月以降値下がりが続いている。仕切価格は4月で6円、5月に入り3円程度の値下がりとなり、さらに、今回2円強の値下がりとなった。原油価格は、WTIが92ドル/バーレル台、中東産が105ドル台にまで値下がりしており東京工業品取引所の先物相場では、ガソリンが64円~65円/L、灯油が61円~62円、原油が54円まで下落してきた。原油価格は、欧米の株安、ギリシャの政情混迷を背景として、一向に下げ止めの動きがみえないため、国内の市況対策が難しくなってきている。
ガソリンの仕切価格は出光興産が1.9円/L、JX日鉱曰石エネルギーが2.4円、昭和シェル石油が2.7円の値下げとなった。値下げ幅のバラツキは、前週、前々週の改定分の調整によるものである。
4月初旬から連続しての値下がりとなるため、販売業者の対応は難しくなってきた。
2月~3月は値上がり基調であったが、4月~5月は一転して値下がりとなっている。
末端市況は、みずほ総合研究所の調査(14日)によると、全国平均が152円となり、前週に比べ1円の値下がりとなった。4月初旬の高値158円に比べると6円の値下がりとなり、実勢価格では10円程度の値下がりとなっている。
仕切価格は19日から2円~3円弱の値下げとなるため、末端市況の維持が難しくなり、今後は2円~3円の値下がりとなりそうである。
街道沿いSSの中心値は144円~145円、安値は140円割れの139円となっているが、下げ過ぎを警戒しつつ、この市況がどこまで維持できるかがポイントとなってきた。
原油価格も下落が続いているため、先行きの見通しは難しい。株安、景気回復の遅れもあって、原油価格がどの水準で下げ止まるかが今後、焦点となってくる。