日刊ニュース

2012.06.14 のニュース

ガソリン需給は緩和 減販の影響で在庫は高水準 ~梅雨入り、末端市況は再下落か~

6月のガソリン販売が低調であり、在庫は220万KLで推移している。2月3月の200万KLより在庫増となっている。現在、販売減から需給が緩和傾向にあり、原油価格の下落によって仕切価格が連動して値下がりしている。そのため、末端市況も続落している。ガソリン販売は5月、7月~8月が需要期となり、6月は梅雨期にあたり、また、GWの反動で減販となる。これは例年のパターンである。これから、いよいよ梅雨入りとなる。このところ、仕切価格が毎週連続して値下がりしているため、末端市況の値下げに拍車がかかりそうである。9日(土)から仕切価格は2円50銭/Lの値下がりとなっているため、今週中には2円~3円の値下がりが見込まれる。
 例年、6月はガソリン販売が落ち込む。これは、5月の連休による増販の反動と、梅雨に入り、ユーザーの車利用が減少するからである。
 この減販の時期に、原油価格の下落に連動して、仕切価格が値下がりし、今週も末端市況は値下がりしそうである。
 今年の1月は、WTI平均価格が100ドル/バーレル、中東産が110ドル、為替が78円/ドルで推移していたが、このところの原油価格の急落によって、WTIが80ドル台前半、中東産が97ドルに値下がりし、コスト安となってきた。
 その結果、仕切価格の値下げによって、ガソリン価格が値下がりとなったが、安値地域では130円を割り、カード会員価格で120円台の看板も出てきている。
 4月の158円相場の頃は、すぐにも160円超えが予想されていた。このガソリン価格160円を超えると、暫定税率分(25%)引き下げるという政府の検討もあったが、その後、一気に値下がりし、様変わりしたことになる。
 みずほ総合研究所の週動向調査(4日)は146円/Lとなっていたが、今週値下がりすると、2月の水準にまで戻ることになりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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