2012.06.15 のニュース
調査価格ガソリン144円へ 前週比2円、4月から14円下げ ~HC、量販店は129円相場~
みずほ総合研究所の週動向調査(11日)によると、ガソリン全国平均価格は144円/Lとなり、前週に比べると2円の値下がりとなった。これで10週連続の下落となっている。4月初めの高値の158円より累計14円の値下がりとなり、2月の143円の水準まで戻している。首都圏も東京が145.5円、神奈川が140.8円、埼玉が140.2円、千葉が140.4円と1.5円~2.1円の値下がりとなった。原油価格の下落により、仕切価格が9日から2円50銭の値下がりとなっているため、今週もさらに値下がりになると予想されている。首都圏のHC、量販店などは130円を割り、129円となってきた。街道沿いのSSの中心相場も140円を割り、130円台となっている。
原油価格は、WTIが83ドル/バーレル、中東産が95ドル台程度となっており、為替は79円/ドルで推移している。
そのため、東京工業品取引所のガソリン先物市況は63円/L(税込み117円)まで値を下げている。
原油価格の下落は底打ちの様相をみせているが、欧州の財政危機による経済の停滞と株式市場の混迷が原油安に拍車をかけている。また、アメリカ、日本の株式も低迷しており、景気回復の見通しをさらに難しくしている。
元売サイドでは、4月~6月の原油急落で在庫評価損が発生し、業績悪化が避けられない状況となっている。
平成22年の原油価格は、中東産が平均109ドルで、前年の82ドルより27ドルの急騰となったため、在庫評価益が発生し、大幅な増益となった。
今年は、その逆の状況となっているため、元売サイドは危機感を強めており、本格的に市況対策に取り組むことになる。