日刊ニュース

2012.06.27 のニュース

原油下落で見通し難に 今後の業転市況を注視 ~ガソリン末端市況への影響を懸念~

 原油価格の下落が続いていたが、さらに前週末で一段の値下がりとなってきた。ガソリン市況はそれまで安定化の方向となっていたため、今後の先物、業転市況が注目される。
 ガソリン市況は、首都圏の街道沿いでは、135円/L、セルフが132円、安値の量販店が128~129円となっており、カード会員は、さらに3円引きとなっている。みずほ総合研究所の週動向調査(18日)では、全国平均は142円、東京が144円、千葉、埼玉が139円へと前週に比べて1~2円の値下がりとなっている。11週連続の値
下がりで140円割れも増加してきた。
 原油価格の急落を受けて、今後の業転市況が注目される。当面は原油価の動向次第となるが、6月は梅雨入りの不需要期であり、販売減となっているため、価格競争から末端市況を押し下げているが、これから夏場の需要期となるため、増販も期待される。
 現在は販売減のため需給も緩和しており、市況を立て直すことは難しいが、7月に入れば増販となり、需給も改善されそうである。景気回復が遅れており、個人消費は低迷しているが、夏場は例年増販となっているため、需給もタイト化し状況は好転する。
 原油価格も、いつまでも値下がりすることなく、いずれは反転するものとみられる。アメリカにおいても、ガソリンの需要期に入れば増販となり、原油価格も例年値上がりとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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