2012.07.03 のニュース
ガソリン7月市況対策困難 夏場商戦入りで増販期待 ~増販狙いで再び価格競争か~
7月に入り、ガソリンの市況対策が注目されている。4月から仕切価格が連続して値下がりし、末端市況が連勁して下落となっていたため、夏場商戦を迎え、市況立て直しの動きが出ていた。
しかし、原油価格は中東産が90ドル/バーレル前後、為替が79円/ドルの円高で推移しているため、販売業者が市況対策に取り組むことが難しい状況となっている。業転市況は低迷しており、対策を打てないまま、徐々に値下がりが続きそうである。
例年、7月は需要期に入るため、販売業者の価格競争が懸念される。ここのところ、販売減少が続いていたため、値下げを敢行してでも増販を望みたいところである。
ただ、景気回復の遅れによって、個人消費が低迷しており、値下げしても販売数量は伸びないとみる。
販売業者は減販が定着しているとみて、増販よりもマージン確保を優先とする販売で臨むことになれば、当分の間、市況維持につながりそうである。
結局、ガソリン市況は上流の原油価格にカギを握られている。