2012.07.13 のニュース
WTI反落83.91ドル ノルウェー政府介入、供給懸念後退で原油売り
10日のWTI8月限は前日の85.99ドル/バーレルより反落し、終値は2.08ドル値下がりの83.91ドルに収まった。
WTIの先物相場は、9月限が84.30ドル、10月限が84.69ドル、11月限が85.16ドル、12月限が85.68ドル、1月限が86.16ドル、2月限が86.55ドルで取引を終えた。
ノルウェー政府が石油会社と油田労働者の労使間交渉の仲裁に入り、石油会社が10日から予定していたロックアウトが中止されたことで、原油生産が全面停止に陥る事態が回避された。
これを受けて、供給懸念が後退したことで原油売が先行した。また、株式相場の下落で運用リスクが取りにくくなり、価格変動の大きい原油が売られた。
さらに、欧州債務問題の不透明感から外国為替市場でドルがユーロに対して上昇したため、ドル建てで取引される原油に割高感が生じ、売りとなった。