2012.08.08 のニュース
元売業者8月対策取り組む 仕切値上を機に末端転嫁
元売各社は、4月~6月の決算を発表したが、原油価格の急落で在庫評価損が発生したことから大幅な赤字となった。
7月入りの仕切価格の値上げでは、小幅な値上げだったこともあり、販売業者もユーザー転嫁の取組みには慎重であった。そのため一時はボトム138円に乗せたが、その後は値下がりしたことで未遂分を残しており、4日からの1円強の仕切価格の値上げを機に、これまでの未達分を上乗せして、再度138円の完達を狙うことになった。
一方、ガソリン販売は6月が2.7%減、7月の初句は天候不順で大幅なマイナスとなり、減販が懸念されたが、下旬からは猛暑となり増販となった。その結果、7月は5%程度の減少が見込まれるが、8月は連日の猛暑で増販が見込まれている。これからが旧盆商
戦のヤマ場となるため、市況を立て直して増益を狙うチャンスとなることから、販売業者もユーザー転嫁に取り組む。だが、これまでのように増販を優先して、安値攻勢をかける懸念も残されおり、予断を許さない。
一方、元売も、値取りを優先するとして需給調整に取り組む。猛暑による増販と、製油所の事故や点検などによる減産で需給はタイトとなる。原油価格も値上がり傾同を見せていることから、業転玉の出回りが減少すれば、市況は値上がりとなる。