2012.08.09 のニュース
製油所の事故増で減産 増販期待、需給が締まる ~先物、業転は値上がり~
ガソリン販売は需要期となっているが、現在、石油各社の製油所の事故が相次いで起こっている。これは、老朽化によるものか、安全点検の不備によるものか、原因を究明することは難しい。
そのため、減産になっており、供給確保のために、元売は市中買い、輸入などで対応することになる。ただ、設備が過剰であるため、供給が逼迫することはない。現在の需給は安定しているが、今後、在庫は減少するものとみられている。
そのため各社間では、徐々に供給不足が生じてきており、製品確保に積極的に取り組んでいる。
これから、冬場の需要期に向け灯油在庫の積み増しとなるため、灯油は次第に値上がりとなる。先物市況では、ガソリンと灯油との仕切価格は、灯油の値上げ幅が大きくなっているため、価格差が1円/L程度まで縮小されてきた。
秋になれば、「灯油高のガソリン安」と逆転することになるが、東京工業品取引所10月限では、ガソリンと灯油が63円と、ほぼ同値となっている。