2012.08.17 のニュース
元売業績悪化 マージン減少が響く 原油より販売価格が先取り下落
元売の製品マージン減少が業績悪化に繋がっているが、これは決算期間中において、製品価格の値下がりが早く、原油価格の値下がりが遅れていたためである。
原油はCIFをみると日本到着ペースとなるため、足元の原油相場(FOB)と比べると、1ヵ月は遅れることになる。
国内市況は足元の原油相場(FOB)に連動しているため、値上がり局面ではタイムラグが生じる。足元で処理している原油は1ヵ月前の高値ものであろうと、国内市況は現行の値下がりの原油相場を反はならないが、マージンは減少する。とくに、4月~6月は原油が急落したため、国内製品市況は先取りして値下がりしたことによって、元売のマージンを悪化させた。
仮に、値上がり局面になれば、逆に国内市況が原油価格CIFよりも早めに値上がりしてマージンが改善されることもあるため、已むを得ない面もある。