日刊ニュース

2012.10.03 のニュース

ガソリン仕切2円下げ 末端市況の維持は困難か ~連続値上がりも一服状態~

 ガソリンの9月仕切価格は1日からが10銭~20銭/L値下げ、9日から90銭~
1円の値上げ、15日から40銭の値上げ、22日から80銭~90銭の値下げ、29日から2円の値下げと小幅な変動が続いたが、2週連続の値下がりとなった。
 一方、末端市況は、みずほ総合研究所の調査価格でみると、24日は149円20銭/Lで、前週に比べると50銭の小幅な値上がりであるが7週連続の値上がりとなっており、8月初めの140円に比べると9円の値上がりとなる。しかし仕切価格が29日から2円の値下げとなったことで、今後は値下がり局面となりそうで、下げ過ぎを警戒する状況となってきた。
 市況実勢は横ばいで推移しているが、一部では値下がり傾向を見せており、原油価格も値下がり傾向にあるため、市況維持が難しい状況となってきた。
 原油価格(中東産)は、3月で120ドル/バーレルの高値から6月末には90ドルへ急落、その後は値上がり、7月には100ドル台に乗せ8月には110ドル台となったが、足元では106ドル~107ドルとなっている。
 原油価格が値上がり状況から一服状態となり、仕切価格が値下げ傾向となってきたため、市況も値上がり、横ばいから値下がり局面となってきた。現在、市況は維持されているが、これからが正念場となる。原油価格は2月~3月で急騰、4月~6月で下落、7月~9月が上昇と大きく変動したが、ここにきて値下がり基調となっており、10月相場が基調変化の分岐点となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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