2012.10.17 のニュース
ガソリン下落局面 2円~3円の値下がり ~仕切価格も連続値下げ~
原油価格はWTIが90ドル/バーレル割れから92ドルに、ブレントが114ドル、ドバイが110ドル程度と反発しており、値上がりムードとなってきた。シリア問題など地政学的リスクが高まっていることによる上昇だが、世界景気の後退や中国の経済成長
率が伸び悩んできたなどのマイナス材料もあり、小幅な上げ、下げが繰り返される状況が続いている。
しかし、仕切価格が13日からも90銭~1円60銭/Lの値下がりとなり、値下がりに拍車がかかるか、下げ止めになるかの正念場を迎えている。仕切価格が連統して値下げとなったため、販売業者は市況維持に努めることが難しい状況となってきた。下落局面となれば、周辺SSの値動きをみて対応することになる。値下げ競争の加速は避けたいところだが、現在は仕切価格の値下がりの範囲内に止まっている。
一方、業転、先物市況は、大きく値崩れすることなく推移しているため、横ばいが見込まれている。
しかし、JXエネルギーが週中で仕切価格の改定を行なうことになったため、今後はよりキメ細かな対応が求められることになる。足元の量販店の安値は135円~136円と先行して値下げしているため、今週も値下がりが続くと、堅調地区でも下落に拍車がかか
りそうである。
今後の原油価格の動向が注目されるところであるが、小幅の上げ、下げが続き見通し難となっている。これから需要期に入るため、本来は値上がりするとみるべきであるが、欧州債務問題やアメリカの経済動向、中国の景気減速などの影響による下落も予想されるため、今後の見通しは難しい。