2012.10.25 のニュース
WTI続落88.73ドル 景気減速懸念で再び90ドル割れ
22日のWTI11月限は前週末の90.05ドル/バーレルより続落し、終値は1.32ドル値下がりの88.73ドルに収まった。
WTIの先物相場は、12月限が88.65ドル、1月限が89.18ドル、2月限が89.70ドル、3月限が90.19ドル、4月限が90.56ドル、5月限が90.84ドルで取引を終えた。
世界景気の減速化傾向が一層高まってきており、その影響で原油需要が伸び悩むとの憶測が広まり、需給緩和を嫌う売りが膨らんだ。
また、業績が景気動向に左右されやすい企業の収益環境の厳しさが浮き彫りとなり、一時は88.20ドルまで下落し、3日以来の安値水準まで値下がりとなった。
一方、レバノンで19日、シリアの長期内戦の影響による大規模テロが発生した。両国は主要な産油国ではないが、政情不安が周辺国に波及すれば、中東産原油の供給が滞るとの警戒感から相場を支えた局面もあった。