2012.10.29 のニュース
石油各社 上期決算 4月~6月在庫評価損 7月~9月でカバーできず
元売各社の上期業績は、4月~6月が原油価格の急落により大幅な在庫評価損が発生したが、7月~9月は原油価格が上昇したため、一転評価益が出たが、4月~6月の損失を完全に取り戻す状況には至っている。
一応、4月~6月の赤字幅を圧縮したことにはなるが、上期は赤字となり下期に業績回復を図ることになった。
中東産の原油価格をみると、4月は120ドル/バーレル、6月は90ドルまで急落、7月は100ドルに反発、8月は108ドル、9月は110ドル程度まで上昇となった。
昨今の石油各社の決算では、原油価格の変動が在庫評価の利益、および損失に大きな影響を与えているため、他業種と異なり、企業努力では解決できない面がある。
また、石油開発部門も原油価格が上昇すれば増益、下落すれば減益となる一長一短がある。