2012.12.04 のニュース
SSを大事にする政治を
あす4日、衆議院選挙が公示される。16日の投票日に向けて激しい選挙戦が行われる。09年8月30日に行われた前回総選挙で、それまで長年にわたり政権を維持した自民党が下野し、民主党が政権を握った。今回はこの3年間にわたる政権交代の成果について、国民の審判が下される選挙といわれる。
中小企業が大半を占める石油販売業界は、SS経営を安定的に維持していくために、どうしても国の支援を得る必要がある。さらに、正直者が馬鹿を見ない公平・公正な競争市場を確立するための法制度のあり方についても、粘り強く要望していかなければならない。また、消費者・ドライバーに大きな負担を押し付けている石油関連諸税については、常にその軽減の立場から声を挙げていかなければならないし、さらなる増税の動きを阻止することも必要だ。
こうした課題に対し、個々の石油販売業者の声をまとめ、そしてその必要性を訴えていくことになるが、その声に耳を傾けてくれるのが地方議員であり国会議員である。政権交代の前も後も、石油販売業界は組織活動として、そうした政策要望や税制改正要望を行ってきたし、結果として多くの支援策を獲得してきた。
その中で明確になったことは、中央やそれぞれの地元で、丁寧にそして真剣に業界の現状を訴え、これに熱心に耳を傾けてくれる議員を見つけることが、なにより大事であるということである。地域の生活や経済の活性化を目指す議員は、常に中小企業などの動向に目を向けている。そうした中に、地元に戻った時にSSがどんどんなくなっていることに気付く議員。それがどのような理由なのかを知ろうとする議員。実際になにか具体的な対策が講じられないかと調べる議員。そして、政治の力でなんとか後押しをしようと取り組む議員。各地にそういう議員が確かにいる。
「少子高齢化が進む中、地域の生活を支える最先端のエネルギー供給拠点であるSSは、どうしても維持する必要がある」。こうした意識を持って政治に向かってくれる議員の数も増えている。
さて総選挙である。原発問題やTPPなどいろんな争点が交錯しているが、我々業界はSSのことを理解してくれる候補者を大事にしなければならない。そのためにも候補者の考え方をじっくり聞くなど、積極的に相対する必要がある。