2013.01.23 のニュース
灯油需給タイトで推移 業転市況の値上がりで ~元売、市中買いは逆ザヤ~
今冬の灯油販売は、昨年11月が202万KLで前年比23%増、12月~1月(昨年度は各月320万KLの販売)も10%以上の増加が見込まれている。当初の予想ではマイナスを見込んでいたが、冷え込みが厳しいことで増販となってきた。このため低在庫となり、安定供給が懸念される状況となっている。各社は増産、輸入増で対応しているが、
海外市況も値上がりしていることから利益は期待できず、韓国から輸入した場合でも3週間程度かかるため、到着した時点で国内市況が値上がりするか下落するかは予測が難しいところである。シーズンも残すところ1ヵ月であるため国内生産で対応しているが、商社などが輸入玉をどの程度手当てしているのか、今後の天候と絡んで、灯油商戦のヤマ場での需給の推移が注目される。
冷え込みが続けば、灯油市況は堅調が続きガソリンも値上がりする。先物は直近では灯油高となっているが、4月限では、76円のほぼ同値となっている。このようにガソリンは、灯油に比べると値上がりが遅れているが、これから値上がりが見込まれている。11
月の販売は460万KLで前年比0.4%減と微減で推移しているが。当初見込みの2%~3%減に比べると、落ち込みが少ない。
そのため販売業者はガソリンのマージン、油外収益を確保している。灯油需給がタイトであることから、仕切価格の値上げ分の転嫁は、遅れ気味ではあるものの浸透している。ただ、150円を超えるとユーザーの節約志向から買い控えとなることが懸念される。