2013.03.08 のニュース
ガソリン156円で横ばい ~連続値上げは止まる~
3月に入り、石油製品需給、ガソリン、灯油市況は安定してきた。石連週報(2日)によると、ガソリン在庫が212万㌔㍑と前週に比べると1万㌔㍑の増加、灯油が201万㌔㍑と5万㌔㍑の減少となっている。灯油は前年に比べると積み増しており、冷え込みが続いているため需給は安定している。東京商品取引所の先物市況では、ガソリンが76円/㍑、灯油が74円となり、ガソリン高で推移しており、業転市況も同様に弱含みとなっている。一方、みずほ総合研究所の週動向調査(4日)によると、ガソリンの参考値が156円20銭/㍑の横ばい、軽油が135円50銭と10銭の値上がり、灯油のSS店頭価格が101円30銭と20銭の値下がりとなった。今回、いずれにしても小幅な変動であるが、実質横ばいとなったため、次週の動向が注目となる。
みずほ総合研究所の週動向調査(4日)によると、ガソリン全国平均価格が156円/㍑と横ばいとなり、参考値も12週連続の値上がりが止まり、横ばいとなった。
全国をみると、値上がりが22ヵ所、値下がりが19ヵ所になった。東京は157円20銭で30銭下げ、神奈川は153円90銭で50銭下げ、埼玉は152円40銭で20銭下げ、千葉は152円10銭で10銭上げとなった。
仕切価格が2日から2円弱の値下げとなっていることから、販売業者は市況維持が精一杯のところである。そのため、9日からの仕切価格の改定がポイントとなる。
一方、灯油のSS店頭は20銭の値下がりとなり、14週ぶりの値下がりとなった。シーズン終了に近づいているため、今後値下がりすることとなる。
3月入りで、灯油の値下がりにより、これに連動してのガソリンの値下がりが懸念されている。現在、ガソリンは減販傾向にあるため、今後仕切価格が値下げとなると、市況維持が一層難しくなりそうである。