日刊ニュース

2013.03.12 のニュース

ガソリン 仕切は据え置き 末端市況は維持に努める~灯油は2円強の値下げ~

ガソリン仕切価格は9日から、出光興産、EMGマーケティング、昭和シェル石油が据え置き、JX日鉱日石エネルギーが80銭の値上げ(6日から70銭の値下げのため、実質10銭の値上げ)となった。ガソリン仕切価格は前週(2日)から2円弱の値下げとなったことから、末端市況は維持する方向にあるが、実態は値下がり傾向となってきた。一方、灯油仕切価格はシーズン終了が近づいたこともあり、2円から2円90銭の値下げと
なった。先物市況は灯油が73円/㍑、ガソリンは78円で推移しており、「ガソリン高の灯油安」の体系となってきている。
 ガソリン仕切価格は、昨年末から連続して値上げとなっていたが、2日から2円弱の値下げとなり、9日からは据え置きとなった。
 みずほ総合研究所の週動向調査(4日)では、ガソリンが全国平均で156円/㍑の横ばいとなったが、値下がりしている地域も散見されている。
 販売業者は周辺SSの市況を見守る状況となっているが、市況維持が難しい局面となってきた。現在、販売数量が減少しているため、今後の原油価格、為替の動向によっては値崩れが懸念される。また、156円という高値となっていることから、ユーザーの節約
志向も問題のタネとなりそうである。
 これから春の行楽シーズン入りで増販が期待されるが、150円台は高値とみられ、値下がりは歓迎されるが、価格競争の再燃は避けたいところである。
灯油は、これまでの高値から一気に値下がりとなってきた。厳しい冷え込みが続き、市況は堅調であったが、シーズン終了が近づいたことから、今後値下がりとなる。
 ただ、灯油の下落幅が大きいとガソリン市況にも影響するため、気温上昇で売り急ぎが警戒されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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