2013.03.18 のニュース
ガソリン販売減が続く 連続値上げによる高値 ~ユーザー消費節約が浸透~
2月のガソリン、軽油の販売数量が予想以上の落ち込みとなっている。この2月の販売不振は、価格高騰によりユーザーが節約志向を強めたとの見方がある。前年同月比では、ガソリンが6%減、軽油が4%減となっており、前年の閏月の1日分(3%)を相殺しても大幅な落ち込みとなっている。2012年のガソリン年間販売数量は0・4%の微増となり、ほぼ横ばいで推移しているが、今年に入り、1月が2・7%減であったため、2ヵ月連続の減販は厳しい状況とみている。一方、軽油は年間では2・3%増となり、今年の1月も増販となったが、2月は減販となった。例年、2月は1月増販の反動により落ち込むのが通例であるが、この落ち込みが今後も続くか否か。3月以降の販売動向が大いに注目されるところである。
ガソリン価格は150円/㍑台を維持し、みずほ総合研究所の週動向調査(11日)では、全国平均価格が156円相場となっている。
これは、原油価格の上昇、為替の円安化による影響で、仕切価格が値上げとなったものであるが、高値感からユーザーに反発が出ている。
ただ、今回の調査では40銭の値下がりとなったことから、幾分反発が後退したように見受けられるが、ガソリン販売数量は、前年12月が2・3%減、今年1月が2・7%減、2月が6%減と確実に減販が続いている。
結局、このところのガソリン高騰に対するユーザーの節約志向が強まった結果であるが、省燃費車の普及も一大要因と考えられる。
販売業者サイドは、今年に入ってのガソリン減販傾向に先行き不安を感じており、今後これまで以上に減販が続くと、経営自体に悪影響を及ぼすことが懸念されている。
これから春の行楽シーズンに入るため増販が期待されるが、元売サイドは減産による需給調整を図ることで、実需に見合った対応が求められている。