日刊ニュース

2013.04.16 のニュース

ガソリン仕切価格改定 実質据え置きが続く~灯油仕切は値上げへ~

 ガソリン仕切価格は13日から、出光興産、EMGマーケティングが各据え置き、JX日鉱日石エネルギーが90銭/㍑の値上げ(10日から90銭先行値下げのため、実質据え置き)、EMG外販が1円値上げとなっている。灯油仕切価格は、出光が90銭、JXエネルギーが40銭の各値上げとなっている。現在、原油価格が小幅値下がり、為替が99円/㌦と円安進行しているが、双方の値動きによりコスト変動が相殺されることになる。先物、業転市況もほぼ横ばいで推移しているため、仕切価格は3月末から、実質据え置き状態が続いている。そのため、販売業者は市況維持に努め、値崩れの防止が重要課題となっているが、地域によっては小幅な値下がりをみせているところもある。このところの販売減少のため、需給緩和を懸念しながら業転市況を注目している。
 ガソリン仕切価格は13日から実質据え置きとなった。前週も据え置きとなっているため、販売業者は市況維持に努めることになる。
 石油情報センターの週動向調査(8日)では、全国平均価格が155円/㍑と横ばいとなっている。ただ、地域によっては値上がりしているところもあるが、大勢は小幅な値下がりとなっている。
 このところ、ガソリンの販売数量が減少し、需給が緩和傾向にあるため、業転の売り込みが激化すると、ガソリン価格の下落が懸念されている。
 これから、月末からのGWに向けて、販売業者は増販に期待をかけているが、減販基調は変わらないとみられている。
 ガソリン価格が150円台の高値となると、販売減が必至とみられていることから、販売業者の本音は、仕切価格の値下げを期待している。
 ところが、値下げ局面となると価格急落のため、今度はマージン確保も厳しくなるため、仕切価格の上げ下げには必ずジレンマが付きまとうことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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