2013.05.02 のニュース
ガソリン 連休商戦に入る 好天気で販売増加を期待~現行市況を維持して乗り切る~
ゴールデンウィークのガソリン商戦は好天気でスタートした。今年は連休が前半と後半とに分断されたことに加え、円安となっていることから海外より国内旅行が増加したようだ。そのため自動車の利用が見込まれており、ガソリン価格も値下がりしているため需要増が見込まれている。仕切価格は4月20日から2円~3円/㍑の値下げ、さらに27日からも値下げとなった。その結果、街道沿いのガソリン末端市況は下落してきた。150円
を維持している地区もあるが、中心値は147円~148円に値下がり、HC、量販店は143円に、安値(会員割引きなど)は140円割れの139円も散見されてきた。4月末で3円~4円の値下がりとなっており、このまま後半の連休商戦に突入しそうである。しかし、ここにきて原油価格がドバイで4月中旬の98㌦/バーレルから100㌦に乗せて101㌦と値上がりをみせており、為替は98円~99円/㌦と円安で推移していることから、仕切価格は値上げの方向となってきた。
ガソリンの仕切価格は4月末で値下げとなり、末端市況も下落、そのままゴールデンウィーク商戦に突入した。そのため、首都圏の街道沿いSSでは150円/㍑の維持が難しい状況となってきた。147円~148円が中心値となり、量販店は143円、会員割引
きなどの安値は140円割れも散見されており、連休中は、このままの水準で推移しそうである。
しかし、ここにきて原油価格は、WTIが4月中旬の86㌦/バーレルから94㌦と90㌦台に、ドバイで101㌦/バーレルと再度100㌦台に乗せており、値上がり傾向を見せている。為替も98円~99円/㌦と円安で推移しており、コスト高となってきた。そのため、仕切価格は4月下旬に値下げが続いたが、今後は値上げも見込まれる状況に変わってきた。JX日鉱日石エネルギーの4月のガソリン仕切価格は、平均で1円10銭の値下がり(3月は40銭の値上げ)となっている。
現在、アメリカの株価が上昇、経済指標も好転しており、原油価格は連動して値上がりしそうである。欧州の財政危機、中国、インドの経済成長の鈍化などマイナス要因もあるが、値上がり傾向を見せている。為替も円安が続いており、アベノミクス効果による景気
回復で、ガソリンなどの需要増が期待される。
だが、ガソリン需要は、今後、大幅な増加が見込まれず、値下げによる増販が期待できないことから、薄利多売ではなく、適正マージン確保を狙った採算販売が望まれるところである。