2013.05.16 のニュース
販売減で需給が緩和 元売の市中買い減少~週末の仕切動向に注目~
石連週報(4日)によると、ガソリン在庫は226万キロリットルとなり前週に比べると9.6万キロリットル減少しているが、前年比では12万キロリットル増となっている。このところ、販売の低迷が続き、元売の市中買いが減少しているため、需給は緩和状態、業転市況は低迷している。一方、原油価格は安定推移しているものの、為替が100円/ドル台を超えて円安進行しているため、コスト増となっている。そのため、今週末の仕切価格は円安の影響による値上げが予想されているが、末端市況が下落傾向であること、また、需給が緩和状態にあることから、値上げ分を即ユーザー転嫁することは厳しい状況であるとみられている。
ガソリン市況は4月中旬から下落が続いている。GW明けで下げ止めが期待されていたが、販売減少の影響により、需給が緩和状態となってきた。
元売サイドは、ガソリン販売減により需給を調整する目的で市中買いを控えていることもあって、業転市況が低迷している。
前週、為替が円安進行してコスト増による仕切価格の値上げが見込まれていたが、実質据え置きとなった。
現在、原油価格は横ばいとなっているが、円安だけが加速して101円/ドル台となり。さらにコスト高となっているため、今週からの仕切価格の改定が注目される。
本来ならば、仕切価格値上げが必至の状況であるが、末端市況は販売減による下げムードが蔓延しているため、値上げ分の即ユーザー転嫁は難しいとみられる。
実際、今週末の仕切価格が値上げとなれば、堅調地区では市況対策に取り組む構えであり、下げ止めに動くものとみられる。