2013.05.17 のニュース
ガソリン市況対策 連休明けで減販を懸念~在庫増で需給緩和傾向~
ガソリン販売は、これから連休増販の反動により減販となる。さらに、梅雨に入ると一段と減販となって、市況対策が難しくなってくる。石連週報(11日)によると、ガソリン在庫は228.4万キロリットル、前週比2.6万キロリットル増となっており、前年とほぼ同水準となっている。1月~2月の200万キロリットル程度と比べると高水準となっているが、この時期の在庫増については、各製油所の定期修理を前にしての増産積み増しと考えられる。現在、各社間のジョイント(融通)により、玉の貸し借りを行なっており、在庫数量の実態を把握することは難しい。今後、減販となるため、好天気が予想される5月後半を如何に乗り切るかが焦点となる。市況は連続して値下がり傾向にあるが、為替の円安化によりコスト増となっていることから、市況下げ止めの時期にきている。
石油情報センターの週動向調査(13日)によると、ガソリン全国平均価格(参考値)は152円10銭/リットルとなり、前週比40銭の値下がり、10週連続の値下がりとなった。四捨五入値は152円で3月末より4円の値下がりとなっている。
毎週、全国平均価格が小幅な値下がりとなっているが、安値地区では4月中旬から一気に3円~4円の値下げを実施しており、その値下げが周辺地域に及んでいる。
東京が153円、千葉、埼玉が150円を割り148円となっており、首都圏の街道沿いのSSでは150円台の看板が減少している。
一方、原油価格(ドバイ)は100ドル/バーレルの横ばいから小幅下げ、為替が101円~102円/ドルと円安進行しているため、コストが幾分相殺されているが、国内市況では円安値上げのタイミングとなっている。
ただ、販売減で需給が緩和しているため、値上げは難しい状況にあるが、今週末の仕切価格の改定が注目される。