2013.06.18 のニュース
ガソリン市況引き上げへ ボトム価格148円を狙う~下げ止めから値上げに転換~
販売業者は、ガソリン市況対策に取り組み、ユーザーに2円~3円/リットルを転嫁し、街道沿いのSSではボトム価格148円/リットルを狙うことになる。これは、仕切価格が8日(土)から、各社一斉に1円値上げを実施したことから、市況対策が取りやすくなったことによるもの。現在、安値は140円を割り、136円~138円も散見されるが、中心相場は145円~146円となっており、これらを148円に引き上げることになる。一方、原油価格(ドバイ)は100ドル/バーレル前後の高値で推移し、為替はコスト面では大きく変動することはなく、横ばいとなっている。需給状況は、各製油所が定期修理に入っているため、若干締まってきたように見受けられる。
石油情報センターの週動向調査(10日)によると、ガソリンの全国平均価格(参考値)は151円60銭/リットル、13週連続の値下がりが止まり、前週と横ばいとなった。
仕切価格が8日から各社一斉に1円値上げを実施したことから、販売業者は漸くユーザー転嫁に取り組むこととなり、今週発表の調査では、値上がりするものとみられる。
これまで、元売サイドは各製油所の定期修理入りを前にして在庫積み増しのための増産を行ない、市中買いの減少も重なって、需給が一気に供給過剰となり、業転市況が下落、コスト割れの状況が続いていたが、ここへきて減産による需給調整と、値取りを優先する販売方針の結果が徐々に表れ、需給が締まってきたようだ。
さらに、ガソリン販売は1月~3月の減販から立ち直り、4月以降は前年を若干上回る状況となり、回復の兆しがみえてきた。
そのため、低迷が長く続いた市況に漸く動きが出てきたようだ。